ゴミ捨て場

命を大事にしな

Maaya Happy Bithday Party 2016 記録(という体の、内田真礼さんに向けての言葉)

この文章は内田真礼ファンブックvol.9"Dayrdream"に載せた感想文そのままになります。

今年の2月に「好きな声優のラジオを聴いていたら本人に対してマジギレしてしまった話」という記事を公開したところかなり反響がありました。

あの時の自分の行いを否定する気もないのですが、結局年末のこのイベントが終わってからあの態度に出た自分に対して「この大馬鹿野郎が」と言いたくなったし、

何よりも内田真礼さんに向けて「ごめんなさい」ということと「僕は今幸せです」ということを言いたい(伝わる必要はない)と思いました。

この件について、すっきりさせた上で2017年を迎えたいなと思いましたので、特に2月の件と直接的には関係ない内容ですし、本当にただのイベントの感想文でしかないのですが、掲載したいと思います。

またちょっと長めの文章になっているのでご注意ください。

イベントの内容を知るという目的の文章としては、その場で思い出しながら勢いで書きなぐっていて読みづらい&書いた人の主観が混じりまくった不要な情報で溢れており全くレポートとしては役に立たないものなので、セットリストのみわかれば良いという人に向けて先に書いておきます。

[セットリスト]

M-01 : Winter has come

M-02 : 走りだそう! / 天使真央(内田真礼

アニメ『GJ部』より

M-03 : Alone / 下川みくに 

アニメ『幻想魔伝 最遊記』より

M-04 : Bravely You(How-Low-Hello Ver.)/How-Low-Hello

アニメ『Charlotte』より

M-05 : INSIDE IDENTITY/Black Raison d'être アニメ『中二病でも恋がしたい!』より

M-06 : 世界が形失くしても

M-07 : わたしのステージ

M-08 : モラトリアムダンスフロア

M-09 : Smiling Spiral

【ENCORE】

EN-01 : Hello, future contact!


 参加前はこのイベントで好きな声優の出演イベント年間全通という苦行がついに達成され、声優イベントに執着する人生に終止符が打たれ、内田真礼という声優への執着も同時に消えていく(のだろう)ということばかり頭にあり、内容自体への期待のようなものはなかったというのが正直なところだったので、実際座席もどこだって良かったし、なんならずっと座って見てられるであろう2階席のほうが楽でいいと思っていたくらいだったのだが、結果としては完全に内田真礼さんへの信仰心を再び厚くさせられる事となり全通がどうみたいなのは打ち上げ終わって一人でフラフラ帰ってるときにああそういえばそうだった、くらいに思い出した程度のものだった。結局好きな声優が輝いているところを見ていると幸せな気持ちになってそれ以外の全部がだいたいどうでも良くなってくる。「生きててよかった」以外の感情を失って、さらに僕のような声優に逆らった愚か者の場合は追加で私がすべて間違っておりました、完全敗北です、本当に申し訳ございませんでした、というコンボが入る。

 年始早々に好きな声優にSNS上でマジギレして、しまいにはわけのわからないメールをラジオに送りつけ、年末にこうして完全屈服させられるってよくできたコントだよなと思う。僕はコントやってるつもりはなかったんだけども。コントに付き合わされた声優の身にもなれって、ほんまそれよ。いや本当にすいませんでした。ごめんなさい。一つ先に言っておくと、別にセットリストが良かったからアホみたいにベタ褒めするわけではなくて、前述したとおり「輝いていたから」なので、それを今から説明するので、少しの時間このしょうもないイベント感想文にお付き合いいただければと思う。いやまあ、確かにセットリストで殺された部分はあるんだけれども。1つずつ振り返っていく。

 第1部のXmasPartyが終わった時点で、すでになぜかスノハレを歌われたことで頭がだいぶ混乱した状態にあり一人でお外でぼうっと遠くを眺めながら頭を冷やしていた。冷静になってからは、2部は何が来るのかとビクビクしていたのだった。つまり参加前の時点でもう何が来るのかわからないイベントだということはわかっていたのである程度ハードルは上がっていたということになる。

 そして始まる運命のバースデーパーティ。開幕の曲は第1部と同じく「Winter has come」で安心した(?)。しかしこの曲のコールは結構本人も強く推しているが、前々から言っていることだがあんまりコール入れたくなるような曲ではないと思うし、いまいち乗り切れない。2ndでもやるのだろうか。別にいいけど。ここで若干冷静になる。

 衣装はなぜか野球のユニフォームを着ている。応援しているホークスのユニフォームのようだ。まるでガチ野球ファンのようでここまで来たかと思った。来年もこの趣味は続くのだろうか。いつものようにすぐ飽きるのだろうか。野球趣味を個性の一つとして押し出してくるタイプの声優を好きになったことがなくファンとしてどのような対応が正解なのかよくわからないので誰か教えて欲しい。僕には格ゲーとかイラストとか他にも趣味があるし野球を見る暇はないと思う。まあでも好きなものを我々ファンに共有してくれて、幸せそうな顔をしてくれているならばそれだけでも良いことなのではないかとは思う。他の球団を応援している人からすると抵抗があるようだが、それは僕とは関係ない問題なのでどうでもよい。

 まずは近況トークから。ミニアルバムの制作エピソードや2ndライブについてなど。いつもリリイベとなんらかわりのないテンションでいつも通りちゃんこさんとの軽快なトークで楽しませてもらった。クロスファイアの作曲者が黒須克彦先生なのは狙ってるわけではないとのことだ。あと本人が作詞に参加している「5:00AM」の歌詞は「こんなこと考えてたんだ~って感じの内容なので歌うのが恥ずかしい」とのこと。期待できそうだ。その後いつものリリイベのノリで一般常識クイズコーナーが続いた。

 このイベントがいつものリリイベではないことはもう知っていたので、クイズコーナーが終わり始めた頃に胸に手を当て心の準備をし始めた。そして始まったキャラクターソング・カバーソングコーナー。1曲目は、GJ部の「走りだそう!」。やばいのが来るぞ、やばいのが来るぞ、と心で思っていても本当にやばいのが来るとなんだこれわ~~~~となってしまうことからは逃れられなかった。GJ部てお前。デビュー前の曲とか歌うなよわかんないかもしれないだろ最近のファンは。前も七色のパレットとか俺しかわからんような曲歌ってたし何考えとんねんほんまに。やめてくれよ。それもサイエンスホールで見た振り付けもそのまま再現してくれているし。なんなんだ本当にこれは。なんでこんなピンポイントに殺しにかかる選曲ができるのかと、今起きているのは本当に現実なのかとわからなくなる。歌い終わったあとはサイエンスホールでのイベント時のエピソードまで披露してくれた。サビの振り付けは宮本侑芽ちゃんが考案してくれたものらしい。知らなかった。エモい。

 2曲目は幻想魔伝最遊記からEDの「Alone」。このときは最遊記予習できてなくて本当にごめんなさいという気持ちになった。ただ歌唱にはかなり気持ちが載っているのが見て取れ、本当に思い入れのある曲なのだということが分かった。歌唱後には、「私がオタクになるきっかけの作品」として最遊記の話をしており、ちゃんと自分がオタクになった原因のアニメが内田真礼にもあって、それを26歳になっても引きずったままだということにシンパシーを感じた。僕だって自分が生誕イベントできるような若手人気女性声優で自分の好きなアニソンをカバーしていいと言われたらdis(無限のリヴァイアスOPテーマ)を歌うと思う。

 3曲目に入ろうかというところで、その3曲目について事前に紹介があった。「元々イベントで歌う予定があったのだけど色々な事情があって結局歌えなかった曲」とのこと。この発言を聞いた時点で僕の頭の中はもうめちゃめちゃになった。こんなことってあるかと。こんな展開があるのかと。あなたは僕の心の中を見透かしてでもいるのか、僕はあなたなのか、あなたは僕なのか、そうでなければ何なんだという気持ちになった。そう、3曲目に歌われたのは以前アニメ『Charlotte』のミニライブイベントで歌われるはずが本人の喉の状態が限界を迎え歌唱を諦めたあの「Bravely You(How-Low-Hello Ver.)」だ。あの気合が入りすぎて前のめりでボロボロになりながら自分の限界と戦い、そして力尽きた、普段では考えられないような内田真礼の姿があったあのライブを思い出す。あの日の「敗北」から約1年がすぎ、本当にあのライブが完成する日が来たのだ。意味がわからない。ピンポイントで殺しに来すぎていて本当に意味がわからない。こんなの喜ぶやついるのか。そんなにいないのではないか。そもそもあのライブに参加したファンってそんなにいなかったんじゃないだろうか。歌うならもっと「シンガーデイズ」とか「楽園まで」とかのほうが喜ばれるのではないか。それにあのライブも客観的に見ればあまり褒められたものではなかっただろう。なのに今この場で「続き」をやってみせるという。あまりにもエモすぎた。

 「歌う」という事実だけでも十分にエモいのだが、本当に恐ろしいのは実際の歌唱の方だった。歌い方がどう見ても普通ではなかったのだ。個人名義のどんなロックナンバーやアップテンポの曲を歌唱しているときに比べても、圧倒的に鬼気迫るパフォーマンスだったからだ。比較することが馬鹿馬鹿しくなるほどに。もはや歌うというより怒鳴っていると言って良いような場面すらあった。もう痛いほどに全てが伝わってきた。この時思った。もう十分だと。僕はやはり間違っていたと。内田真礼という声優に対する信頼を少しでも失くした自分は本当に大馬鹿者だったと。僕はこの曲が歌われている間ずっと体の震えを抑えるようにしてじっとしながら彼女の歌唱を見ていた。殺されてしまうかと思った。乗るとか乗れないとかそういう次元ではなくて、目の前で起きていることの事実を受け止めて脳で処理しなければならないという事と、本人のあまりの気迫によって身動きが取れなくなってしまっていたのだ。

 「いつからきみを見る目が変わってしまったのだろう

  その瞳に映すもの 中に混じりたくなった

  どれだけの困難が 待つのか怖くもなる

  きみから託されたもの それだけは離さないでいるから」

この曲のCメロのこの歌詞が特に心にぐさりと刺さって抜けなくなった。今も抜けていない。一生抜けなくていいと思っている。

 その後の4曲目は「INSIDE IDENTITY」。3曲目があれだったので、正直安心感すらあった。最近ようやく「普通に」ブラックレーゾンデートルの楽曲たちを好きになれてきてよく聴いたりしていたところだったので、これまたありがたい気持ちにさせられてしまった。それに、以前なら中二病でも恋がしたい!という作品にしっかり向き合えなかった罪悪感から素直に受け止められなかったこの曲も、このときは笑顔になって楽しむことができて、またここでも一つ呪縛から解き放たれたような気持ちになった。すべてが清算されていくのを感じた。

 キャラクターソング・カバーソングライブが終わり、「誰に聞いたでしょう?」のコーナー。いくつかの内田真礼に関する質問に対する回答内容で、誰が回答しているのかを当てるコーナーだ。ここでは大坪由佳ちゃんの回答があって、まさかの秋葉原漫画部という言葉が出てきてまたまたエモくなってしまった。だからなんでそんな昔のネタを引っ張り出してくるんだよ。おじさん泣いちゃうだろ。大坪由佳ちゃんとは今でも仲良くしているみたいで本当におじさんは嬉しいよ。秋葉原漫画部は不滅だからね。

 そして最後の本人名義ライブコーナー。世界が形失くしても、わたしのステージと歌われたあとに新曲の「モラトリアムダンスフロア」「Smiling Spiral」が披露された。この時のステージを見ていて思った。「これってもしかして本当に『PENKI』超えるんじゃないか?」と。楽曲としてどうとかいうよりも、ステージ上の本人の歌唱に本当に気合が入っていて、普段フェスやリリイベなどで見られるときのテンションとは明らかに違っていた。特に「Smiling Spiral」のパフォーマンスは特別気持ちが乗っていたように見えて、この時ばかりは本当にみんなに自信を持って内田真礼の歌唱はすごい、楽曲はすごい、代々木第一体育館を大盛り上がり状態にできる声優だと言い切れる、と思った。本当に心の底からそう思った。内田真礼いけるやんと。歴代の歌姫による偉大な楽曲たちにもこれ全然負けてないやんと。それくらいの魔力が「Smiling Spiral」と内田真礼にはあるなと感じた。

 アンコールで「Hello, future contact!」を歌唱し、これでイベントが終わったかと思いきや男性のハスキーな歌声が流れてきて何事かと思ったら弟が出てきた。最後の最後まですごいイベントだ。もう俺は(精神的に)くたくたなのに。さらに最後にかぶせてくるとは。ここ最近全く見ていなかったが久しぶりに彼女が泣いているところを見た気がした。本当に幸せそうで嬉しくなった。それに弟との絡みを生で見るのが新鮮で、とても仲の良い姉弟らしさを思わせる距離感で、本当に彼女の誕生日のお祝いのためのイベントしてとして完璧な仕上がりになっていると思った。最後に雄馬くんと一緒にハッピーバースデー姉さんと歌えたのも楽しかったし「内田家」の一員になれたような気分だった。

 ということでBirthday Partyについて最初から最後まで振り返ってみた。こういうイベントだった。完全に目が覚めた。最後に(主に自分自身に向けて)言っておきたい。好きな声優の一言一句に対してすべて首を縦に振るだけの奴隷になる必要はない。でも好きになった声優の「信念」くらいは信じろ。お前の好きになったくらいの声優なのだから、そう簡単にお前の信じるものに背くはずがない。目の前にある言動にいちいち惑わされるな。根底にある信頼が厚ければちょっとした言動程度に心が揺らぐことなどない。いなくなると怯えるより信じるほうが尊いんだよ。ボケが。


以上です。

最後にここまで読んでくれた方(そんなにいないと思いますが)、ありがとうございます。

その中でも、例の記事で不愉快な気持ちになったり、僕個人のこと、更に僕を通して内田真礼のファン全体に対して失望してしまった方々。

そして(こんな文章届いてなくて良いんですが)内田真礼さん、その周囲で支えていただいているいろいろな方々。

本当にすみませんでした。来年からはもうちょっと強くなります。あと僕みたいなのを間違っても内田真礼さんのファンとして見ないでください。この点は今後も変わりません。

それでは良いお年を。