ゴミ捨て場

命を大事にしな

内田真礼 1st ALBUM 「PENKI」 発売日の記録

1stAL発売ということでここでデビューしてからとりあえず一区切りかなというところなので記録を残す。

記録と言っても、別にいま自分が彼女の音楽活動についてどう思っているかを書いておいて、あとであの時どう思っていたんだろうとなった時にわかるようにしておければよいので、そういう感じでざっくりと書いていきたい。

全然1stアルバムの解説とかの記事じゃないし誰が読んでも得しないので読むのは非推奨です。

というか冬コミの新刊でPENKIのレビューはしっかりやる予定ですのでそちらを是非!!!!!!


まず彼女の音楽活動に対する今の自分のテンションについて率直に言ってしまうと、100%盛り上がりきれているというわけでもなく、かと言ってがっくりきているというわけでもなく。アーティスト内田真礼は最高!!!!と今言い切ることは申し訳ないけど出来ない、でも今後の活動への期待はちゃんと持っていますよ、といった感じ。

創傷イノセンス」でデビューした時点と比べると、あんまり彼女のプロデュースされ具合にピリピリすることも無くなってきて、少しずつ僕もポニーキャニオンの大人たちに懐柔されつつあるかなあという感じはある。実際「PENKI」は通して聴いてみて全然悪くない出来に仕上がっている。

でも「創傷イノセンス」を聴いた時に僕が見た可能性のようなものは、それ以降の彼女の楽曲で開花しているとは、正直言い難いと思うし、それに制作チームにもそんなつもりはなく、残念ながら本人的にも無いようである(これについては後述する)。

散々Twitterで愚痴ってきていたけど、内田真礼の「色」が見えないことにフラストレーションが溜まっていったというのは確実にある。

創傷イノセンスみたいなのをやっていくのかなと思ったら、あの「ギミー!レボリューション」が2ndSGとしてリリースされ、そして初動1万枚を超えるスマッシュヒット。

売れたことはいいことかもしれないけど、いまいちアーティスト内田真礼は何を見せていきたいのかというのが個人的にあまりよく見えなかった。3rdSG「からっぽカプセル」は2ndに比べれば印象は良かった。良かったけど、でもまだもやもやとしたものは残ったままだった。

そんな中、彼女の歌手活動自体は問題なく好調に進んでいった。次々に大型アニフェスへの出演も決まり、アーティストとしての存在感を大きくしていった。

こうしてどんどん彼女側の温度と、僕個人の温度に差がでていった、ということなのかもしれない。取り残されているというのとはまた違って、ほんとにこれでいいの?と微妙に首を傾げつつも彼女の後ろをついていっているような感じ。

そして今日、1stAL「PENKI」の発売に至る。蓋を開けてみると、ギミレボを手がけた人の曲も全く悪くなく、案外いけるやん、という手応えのある内容にはなっていた。

制作陣を見れば本当に信じられないほどに豪華で、これだけの人々を揃えて長い期間をかけてよくぞ作ってくれたとは素直に思った。まだまだ絶望するには早いかなあ、これならまだ信じてもいいだろう流石に、というくらいのテンションには「PENKI」はさせてくれた。


期待しかありません!とは言うことは出来ないが、以前ほど内田がどうなりたいのかよくわからないという不安自体は薄まりつつある。これにはまた別の要因もあるので、その話をする。

1stAL発売前に、「シャーロット」で演じるキャラがボーカルのロックバンド(ハロハロ)のフル・アルバムが発売された。これがまた結構いい感じに尖った曲が多く、これまで聴いたことのないような内田の歌唱を聴くことが出来るアルバムだった。

レポートのようなものも書いたけど、リリースイベントでの歌唱も個人的にかなり良かった。

僕が個人的にハロハロのアルバムのことを褒めるメールを彼女のラジオに投稿したことがあって、めでたく採用されたわけなんだけれども、その時に彼女がハロハロのアルバムの制作、1stアルバムの制作をそれぞれやっていて思ったこと、自分がどんな音楽をしたいのか、という事についてありがたいことに触れてくれた。

どんな話だったか。要約すると、「自分がどんな音楽を作っていきたいのかかなりずっと悩んでいたけど、ハロハロの制作を通して、今は「ロックじゃないかも」ということに気づけた。自分の表現としてロックのような形式の「カッコいい自分」はまだ違う気がした。今は穏やかで優しい歌を歌いたいと思っているんだ、ということに再認識できた。自分としてはジャズやR&Bなどに興味があるので、そういうのを歌ってみたい。今後どうなるかまだわからないが期待していてほしい」という感じだった。要約できなかった。

上の話が本当だとすれば、このようなきっかけを与えたハロハロという仕事を用意したシャーロットというアニメと内田が出会たことにはやはり感謝すべきだろう、とこの時にも思わされた。

まあともかく、少なくとも彼女自身にちゃんとこういう風にやっていきたいんだという意志があるということは間違いないし、それはこの発言だけではなくて、PENKIの制作への態度を雑誌のインタビューやラジオでの発言を見ていてもよくわかったので、そういう意味で以前よりは精神的には健全な状態に回復してきている。

結局何より僕が心配しているようなことを彼女もちゃんとずっと悩み続けていてくれていたのだというのに単純に安心できたし、やっぱり少なくとも内田本人だけは信じられるなと思えたというのが大きいかもしれない。


今の時点では、これが本当の内田真礼の歌うべき曲なんだ、僕はこれが聴きたかったんだ、これこそがあなたの歌いたい歌だったんですね!?、みたいな言葉が出てきそうになるような、決定的な1曲というのが出てきていないので、伊藤かな恵への態度ほどに信者になりきることは出来ないけど、でもこれからどんな音楽を聴かせてくれるのかというのには大きな期待はある。

なので、今の心情は思っていたより全然マシな状態にあると思う。

ただ人気に乗っかってデビューさせられて、売れ線の曲歌わされて、簡単に次々とでかいアニフェスにも出られるようになって、というだけでこれから先何も楽しみが見いだせないような気持ちになっていないだけ幸せだよ。

とはいえ、内田の意志がどうだとしても結局方向性を決めるのはポニーキャニオンの大人たちであるので、今後よりいっそうプロデュースの方針について厳しい目で見ていくべきだと感じている。

ポニーキャニオンの方の話もしようと思えば出来るけど、まー大体売上だけはきっちり伸ばして残念な所は想像通りに残念な感じでしたよね、ということでしかないので特に言及しない。強いて一言言うとするならば某プロデューサーは垢消してほしい。

以上記録終わり。